イトの米国株日記

サラリーマン技術者が米国株に投資します

景気後退に備える

景気は循環します。

 

好景気だけがずっと続くことはなく、いずれ不景気となります。

 

米国では好景気が10年も続いており、利上げも順調に進んでいるので、1,2年のうちに景気後退入りする可能性は増していると思われます。

ブログ界隈では、2019年後半頃を予想する声が多いように思います。

 

この景気後退局面でどう行動するのか、あらかじめ整理しておきたいと思います。

 

景気後退局面を迎えてから対策を考えても、行動が後手に回ったり、売買タイミングが分散できなかったりする心配があるためです。

 

私が景気後退局面で重視するポイントは二つです。

①リスクを自分が耐えられる範囲に抑制する

②次の景気拡大に備えて仕込む

 

・比較的下落しにくいセクターへの投資は継続

公共、ヘルスケア、生活必需品セクターへの投資は今のペースのまま継続します。

これらは景気後退局面でも下落率が比較的低く、早い回復が見込めるためです。

すでにポートフォリオの大部分を占めますが、景気後退局面は価値ある企業を安値で購入できるバーゲンセールですので、手を緩めることなく買い増しして、景気拡大局面でのアクセルとします。

 

・VOO(S&P500 ETF)への積み立て投資は継続するが積み立て金額は抑制

S&P500は必ず元の水準に戻り最高値を更新する信じているので、現在行っているVOOへの積み立て投資は継続します。

ただし、毎月の投資金額は現在の半分程度に減らします。

底打ちが確認できたら、抑制してきた分を原資に積み立て金額を1.5~2倍に増やして積み立て投資を加速します。

 

HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)への積み立て投資はこのまま継続

HDVは景気後退局面では下落するでしょうが、必ず元に戻ると信じているので購入を継続します。

金額もそのままです。

VOOは購入金額を減らしてHDVはなぜそのままなのか、ですが、配当金が欲しいからと、購入タイミングを分散させるためです。

VOOは購入金額を減らして底入れ後に加速購入しようとしていますが、最適なタイミングでの投資は自分には無理であることを経験上知っているので、うまく行くかどうかわかりません。タイミングを誤り機会を逸してしまうだけという可能性もあります。

そこで、一方は投資を控え、もう一方は継続する形で分散し、リスクを軽減するためにHDVは同じ金額のまま継続投資します。

 

・グロース株は一部を利確して現金化

グロース株の場合、現在の株価が高PERとなっており大きな下落は免れないと考えるため一部を売却してリスクを抑制します。

継続して利益を上げられる企業でも、一度大きな調整は入るでしょう。

 

景気後退局面では消費者がコストパフォーマンスの高いものを求め、よく比較検討して購入しようとするので、アマゾンなどの銘柄の利益に問題はないのではないかと考えていますが、現在PERが150を超えていることから大きな調整は免れないでしょう。

下落率は予想できませんが、自分の耐えられる水準ではないと思われるため、比率を減らして全体への影響を軽減します。

 

底打ちを確認してから再度買い増ししたいところですが、最適なタイミングでの投資は私には不可能なので、焦らず慎重に判断したいと思います。

リスクを抑制することが重要なので、再投資のタイミングは遅れてしまっても仕方ないと思っています。

 

・債券への投資

債券は景気後退局面でも下落しにくいので投資対象となりえます。

現金で持っていても配当はもらえませんが、債券ならば配当があります。

具体的には、債券ETFを購入することで実現します。

 

AGG:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF

BND:バンガード・米国トータル債券市場ETF

 

どちらも同じような値動きと利回りで、差異はほとんどありません。

バンガードという名前がかっこいいので、BNDを買おうと考えています。

原資は、グロース株の売却と抑制したVOOへの投資資金を充てます。

したがって、底打ちが確認出来たらまたVOOとグロース株への投資に回していきます。

 

 

景気後退局面での自分の行動予定は、VOOの購入金額抑制、グロース株の一部売却、浮いたお金で債券ETFの購入の3つですね。

そして、底入れしてからは債券ETFからVOOとグロース株への再シフトです。

 

こうやって対応を整理してみて、少しホッとしました。

それほど複雑なオペレーションは必要なさそうです。

現在の投資方針もディフェンシブに偏っているので、それほど差異がないのでしょう。

 

課題はいつ景気後退入りして底を打つのかですが、投資タイミングを常に分散していることと、すでにディフェンシブなポートフォリオを目指していることを考えると、それほど気にしなくても良いでしょう。

どうせ最適なタイミングでの売買なんてできないので、世間様の動向とか、各国の判断に乗っかろうと思います。

 

景気後退入りすると株価が下がり、保有資産の評価額が下がり、精神的にきつくなることが予想されます。

自分の精神的強さを考慮して許容可能なリスクに抑制することで、狼狽売りを避け、一方で、優良企業のバーゲンセールだと認識して買い増ししていけば次の景気拡大局面での強力なアクセルとなるでしょう。

 

すこしだけ景気後退入りが楽しみになりました。

 

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