ベライゾンかAT&Tかそれが問題だ
どちらも高い配当を出す成熟企業です。
配当利回りは、ベライゾンが4.5%、AT&Tが5.9%です。
AT&Tの配当5%越えなんて、それだけで買いたくなります。
株価はここ数年横ばいで今後も大きな上昇は期待できませんが、毎年安定して5%の配当をくれるならそれでもいいかなと思えます。
PERはおよそ12倍程度です。
数字だけ見ると割安な水準ですが、高配当とはいえ今後の成長があまり期待できない企業なので妥当な水準だと思います。
どちらも同じ情報サービスセクターに属し、展開するサービスも携帯電話、インターネットなどで類似しています。
情報サービス分野ではスマホや携帯の普及がすでに飽和しているため、これからの売り上げ拡大はあまり期待できません。
そういう理由で両社ともこれからどうやって成長していこうかと悩み、もがいているようです。
どちらの企業も通信事業で稼いだキャッシュを元に、これからの成長アクセルを探してM&Aを進めています。
AT&Tは衛星放送大手のディレクTVやタイムワーナーを買収して、コンテンツ事業を拡大しようとしています。
ベライゾンはAOLやアメリカヤフーのインターネット事業を買収し、オンライン広告などに力を入れるようです。
どちらも今後の成長に向けて積極的なM&Aを実施している最中ですが、成功するかどうかは予想がつきません。
コンテンツ事業のライバルはネットフリックス、オンライン広告のライバルはフェイスブックやグーグルと考えるとどちらの戦いも厳しいものに思えます。
さて、どちらを買うかという私の悩みは、少しだけAT&Tに傾いています。
理由はふたつ。
①配当が高い
②かつてベル研究所というイノベーションの聖地を擁した企業だから
①に関しては説明は不要ですね。配当は尊いものです。
②に関しては説明は難しいです。明らかに正常な判断力を失っていますから。
投資とは関係のない個人的な思い入れです。
私は数年前に読んだ本の影響で、ベル研究所やそれを擁したAT&Tに無条件にあこがれを抱いています。
現在のAT&Tはブランド名を残すだけで当時とは別物ですし、ベル研究所もノキアに買収されていますが、それでもほしいと思えるほどに好きなんです。
今の世界があるのは、かつてベル研究所が偉大な発明を生み出したからだと言っても過言ではありません。
なにがそんなにすごいのかは長くなるので整理してから後日書きます。
早く知りたい方は↓の本を読んでみてください。
ベライゾンかAT&Tか、この悩みの結論は10月中に出します。
▼ランキングに参加しています。
【中古】 世界の技術を支配するベル研究所の興亡 / ジョン・ガートナー / 文藝春秋 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ビジネス・経済・就職 > その他
- ショップ: もったいない本舗 楽天市場店
- 価格: 3,290円