イトの米国株日記

サラリーマン技術者が米国株に投資します

タバコ銘柄の今後は?

6月3日にタバコメーカーのフィリップ・モリス(PM)を8万円分購入しましたが、最近はタバコ銘柄の動きが冴えないですね。

特に5月28日にはアメリカでのタバコの消費量が減少しているという調査結果を受けて、フィリップ・モリスもアルトリアも大きく下げました。

 

長期投資を志向するブログ界隈では、「売り上げ減少なんで既定路線だろう。」「何を今さら。」「ホールド継続」という声が大多数で私自身もそのように判断しています。

 

ただ、全く不安がないのかと言うとそんなことはなく、ちょっとした不安も抱えています。

 

シーゲル流に触れたことのある投資家にとって、タバコ銘柄(特にフィリップ・モリス)は過去のパフォーマンスが最高であることは常識的な事実ですが、最高のパフォーマンスを獲得できた理由は主に下記3点でしょう。

①規制や売り上げ減少により株価が低く抑えられ、低価格で株を購入できた。

②規制や訴訟の多い業界なので参入障壁が高く、過当競争になりにくい。

③タバコという商品の代替品がなく、消費者は繰り返し購入してしまう。

 

このうち①、②は今後も継続すると思いますが③に関しては消費量の減少に歯止めがかからず商品力が弱まる懸念があります。

タバコは一度吸い始めると継続して続ける傾向にあるため、売り上げの継続が見込めるわけですが、相次ぐ値上げによりタバコを吸い始める人は減るものと思われるので絶対数の減少は避けられません。

 

また若い人たちにとっては、スマホゲームなど楽しくてある種の中毒性のある代替品が増えているので、タバコを始める理由は希薄化しているものと思います。

 

ただ、そんなことは大昔から分かり切っているので、アルトリアなどは潤沢なキャッシュを活用してマリファナ事業に手を出してみたり、電子タバコに力を入れたりと代替事業を育てようとしているわけです。

この取り組みが奏功するかどうかが今後の鍵となるわけですが、結果が出るには時間がかかります。

既存のタバコ事業でキャッシュを稼げるうちに、次の事業を育てることができればタバコ事業は安泰でしょう。

 

タバコ銘柄に関しては、営業キャッシュフローが大幅に悪化するとか、減配の懸念が大幅に高まらない限りは保有し続けようと考えています。

 

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